酩酊探偵アホナン 緋色の紐の謎

「アホナンさん、調べていただきたいのです。 アパートの前を赤いヘビのようなものが、毎夜、うねうね移動してるんです。 頭部はでかいです」 アホナンは、そのコンピュータマシンのような灰色の脳みそをフル回転させた。 「クリストファーさん、あなたは5分前に大福餅を食べてきましたね。 そして、部屋のティシュペーパーが切れていたからトイレットペーパーで口を拭いた」 「な、なぜ、それがわかったのですか」 「あなたが手にしてるのは和菓子屋のレジ袋だ。 それに、口元に白い粉と粒餡が付いている。 そして、薄い紙が唇に張り付いている」 「アホナンさん、なんて、すばらしい頭脳なんだ」 アホナンはゆっくりとパイプの煙をくゆらせた。 煙はクエスチョンマークの模様を描き、天井へと消えた。 「アトキンソン君、ギネスを1パイント買ってきてくれ サマータイムじゃまだ陽が高い まずは酒を飲んでからだ」

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